嬉しい仕事だよね!
色々なお祝い事や節目にプレゼント!イベント等の記念品!
作ることも楽しいけれど、依頼をいただいてから、入念な打合せをして、お客様と作り上げていく時間が好き
そして、世に残る作品を作り続けたい。
霧島市国分にあります、岩切美巧堂の岩切洋一さんを取材させていただきました。
岩切美巧堂は、大正5年(1916年)創業。106年の歴史があります。
薩摩錫器は、およそ300年ほど前に、鹿児島県の谷山近くで錫鉱山が発見されました。
錫は、他の金属と比べると融点が低く、柔らかい素材となるため、古くから飲食の器や工芸品として使われてきました。
錫器は、酸化しにくく、錆にくい、そして不純物を吸収し、水を浄化する作用があります。
時代の流れと共に良質な素材を生かして、これから先も進化し続ける錫器たち・・・
これまでは、黒じょか(黒薩摩酒器)がメインでしたが、今では、写真のようなタンブラーがメインで販売されています。
全ての商品が職人の手によって生まれます。
お祝い事や記念品などに、刻印等もできます。
最近では、食卓の彩りに、ちょっとしたアクセサリーに箸置きが人気だそうです。
岩切美巧堂店内にある薩摩錫器ギャラリーには、さまざまな商品の品数が並んでいます。
岩切洋一さんが手がけた最初の作品。
日本酒を飲む器で知られている、おちょこです。
小さいほど作るのが難しい・・・。
おちょこを作れないと、他の商品を作ることは難しいと言われるほど。これが錫器の基本の形だそうです。
岩切さん自身も、練習で3000個以上作られたそうです。今では、その巧みな技術が商品として世に出ているわけです。
器の中のカーブや外のカーブ。直線や平たい部分の些細な表現。この訓練で培った職人の勘で、1000分の1ミリまで拘って、商品を作っているそうです。
その技術が、今では機密性の高い錫器茶筒などの商品を生み出しています。
「売りっぱなしではなく、アフターケアができる商品」これが企業としての役目だそうです。
岩切さんに聞いてみた、これからの挑戦・・・
いつの時代も「世の中に残るような商品、時代にあった商品を作る」を大切にしたいです。
岩切洋一/Iwakiri Hirokazu
鹿児島県霧島市出身。
高校卒業後、大阪で3年間の修行を経て、その後、有限会社岩切美巧堂に入社。
現在、有限会社岩切美巧堂、専務取締役。
薩摩錫器工芸館 岩切美巧堂
〒899-4332
鹿児島県霧島市国分中央四丁目18-2
TEL:0995-45-0177