介護職に就いてから出会ったおばあちゃんの言葉に心を動かされ、介護のやりがいを見つけ、その後、古民家の老人ホームの責任者やケアマネジャーとしての経験を積み、家族湯発祥の地で家族湯事業を始めて地域に貢献している岡元健ニさんをご紹介します。
学校を卒業した後、両親から「今の時代は介護だよ」と言われ、福祉の道を目指して大学に進学しました。
大学を卒業し、地元で介護職に就きましたが、当初は、先輩たちが何を楽しみにこの仕事をしているのか疑問に思いながら働いていました。
そんな中、あるおばあちゃんとの出会いが岡元さんの仕事に対する姿勢を大きく変えました。ある日、入居者のおばあちゃんから呼び出され、泣きながら「こんなに若いのに、こんな仕事をして…体を壊したらいけないよ!」と優しい言葉をかけられました。
大切な家を離れて施設に来られたおばあちゃんが、こんなにも優しい声をかけてくれる。その愛情に触れ、「自分が支援する立場でありながら、このような姿勢ではいけない」と思う様になりました。
この出来事がきっかけとなり、介護職に対して誇りを持つ事になりました。
その後、老人ホームの責任者を任される事になりました。そこで、身体の弱い方を起こす方法や、機械浴のない方をどのようにお風呂に入れるかなどを学びました。そして、楽技介護という知識を習得しました。これは、人が元気になる介護技術であり、介護者自身も体を壊さない技術です。
介護の世界に飛び込んでから20年以上が経ち、この技術や経験を自分の形で活かせないかと考え、独立を決意し、ケアマネジャーとして、在宅のお年寄りやその家族を支援しています。
祖父が亡くなった事を機に、地域の方々に愛されてきた温泉がまだ泉源を保っている事を知りました。そんな大切な温泉を、自分たちの形で貢献しながら後を継いでみないかという話が持ち上がり、家族湯を始めることを決意しました。
昔は大衆風呂でしたが、家族湯の発祥の地として、家族風呂を開業する事にしました。もともとは大衆風呂だったため、男女別の二つの入口をモチーフにデザインしました。
家族湯は、家族の時間をお風呂で過ごせる事が一番の魅力です。
大衆風呂も良いですが、家族だけの時間を大切にしたいという方にぴったりです。また、お年頃のお子様でも楽しめるように、室内にパーティションも用意しています。
今後は、事業を継続させる事が一番の目標ですが、お客様の声をしっかり反映させながら、どんどん成長していきたいと考えています。設備投資も含めて、まだまだできる事を追求し続けていきたいです。
家族湯発祥の地として、「家族湯は楽しい!」という事をもっと浸透させていきたいです。これからも家族湯の魅力を発信し、多くの方に楽しんでもらえるようになりたいです。
岡元 健ニ/Okamoto Kenji
家族湯の楽しさをもっと発信していきたいですね!
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