看護師から転身、地元の子供たちに「魚愛」を伝える・・・。
有限会社松元鮮魚の松元純子さんをご紹介します。
松元さんは、看護学校を出て、外科の看護師として働いていました。
結婚を機に魚屋へ嫁ぐ事となりましたが、当初は、看護師として働くか、鮮魚店のお手伝いをするかを考えていました。
しかし、魚を食べるたびに「なんて美味しい魚なんだろう!」と感動していた松元さんは、霧島市の給食で地元の魚がほとんど使用されていない事を知り、自らの使命を見出しました。
このままでは、地元の子供達は、「地元の美味しい魚を知らずに育ってしまう!」「もっと地元の魚を食べてもらって知ってもらって興味を持ってもらいたい!」と思い、それらを伝えるのが魚屋として商いをしている意義だと思い、魚屋を夫婦で営む決意をしました。
松元さんは、ご主人が魚屋六代目として地元霧島市で続けさせていただいているので、地域に何かしらの恩返しをしたいと思っていました。
しかし、当初は魚の事を全く知らなかったので、多めに魚を仕入れてもらって、商品以外の魚で沢山の勉強をしました。
そして、自分自身で魚の美味しさに感動したので、子供達に魚を食べてもらいたいという想いで、学校へ話をし、栄養士会で「生の魚は素晴らしい」という事を伝え、学校給食で取り扱っていただく事となりました。
現在は、学校や施設、病院など、幅広い年齢層の方々に魚を納めさせていただいています。
魚屋として、何ができるかと考えている最中、魚を利用した食育をしようと思いつきました。
何度も図書館に通い、図鑑を頼りに、子供達に合わせた魚の勉強をしました。
「魚屋がする食育」という活動を広める為に、独自の新聞を作り告知もしました。それを機に、ボランティアで食育をする機会が増えていきました。
食育では、さまざまな年齢に合わせて話す内容も変え、魚の事を知ってもらう為に擬人化して伝えています。
人間に置き換えて話をする事により、さらに身近に感じて触れてもらえます。
話の内容には、以前看護師をしていた経験を活かして、お魚の話に栄養の話を付け加えて話をします。職場体験では、料理を作る楽しさや加工をする楽しさも感じてもらいたいと思っています。
今後も、魚屋六代目として、看護師の世界から魚屋の世界へ入って感じた感動や思いをしっかりと子供から大人まで対象に合わせて伝えていきたいと思います。
松元純子/Matsumoto Junko
六代目魚屋の女将!
有限会社松元鮮魚
〒899-4332
鹿児島県霧島市国分中央3丁目16−3 ComfortPalace 1F
TEL:0995-45-0023
Instagram:https://instagram.com/matsumoto_sengyo