
宝石との不思議な出会いをきっかけに、ジュエリー制作、音の世界へと導かれ、唯一無二の響きを届け続けている、春名めぐみさんをご紹介します。
めぐみさんは、クリスタルボウル演奏、ジュエリーデザイン、ファッションデザイン、占星術など、ジャンルを超えた多彩な表現を通して、目に見えないものでも確かにそこにあるものを実験・研究しながら、人の本質を芽吹かせ、輝かせるトータルプロデューサーとして活躍されています。

元々は、デザイン会社に勤め、その後ITスタートアップ企業に転職。さらに経営について学んだめぐみさんは、独立前の1年間の休暇でヨーロッパを鉄道と自転車で23都市回るバックパッカー生活の後、インドへ旅へ行きました。
インドでは、国立のヨガ学校に通いながらヨガの勉強に没頭していましたが、ある日、ガンジス川の上流の街リシケシで、「石に呼び止められる」体験をしたそうです。
声をかけられた石の売主である道売りの石売りのおじさんから「今、石に呼び止められたでしょう!」と声をかけられて、その不思議な縁で石に興味を持つようになりました。
石をお守りのように身につける文化に惹かれて、ジュエリーデザインを学び始め、帰国後に自身のジュエリーブランドを立ち上げ、導かれるままにジュエリーの世界へ飛び込む事となりました。

ブランドの立ち上げは想像していたより遥かに幸運が重なり、信頼できる相談相手にも恵まれ、展示会出展をきっかけに百貨店バイヤーとの繋がりも広がっていきましたが、劇的に変化していく忙しさの中で”自分自身の存在が置き去りになっている感覚”が芽生えはじめました。
ブランドを立ち上げて2年目のある時、友人が短期留学でニューヨークへ行くという話を聞いた時に「私も行きたい!」と思ったワクワクする気持ちを大切にして、アメリカに渡って「生活とデザイン、販売と表現」というバランスの取れた日々を送りながら、自分にとっての「仕事とは何か」を改めて考えるようになりました。

もともと音楽が好きだっためぐみさんは「音を聞き分ける事が子供の頃の特技だった」ことを思い出し、新たな可能性を切り拓きたいと考えるようになりました。
そんな時に出会ったのが、クリスタルボウル。
当初はスピリチュアルな楽器という印象でしたが、純粋に音楽を奏でる演奏もできる可能性を感じ、「クリスタルボウル演奏家」としての新たな道を歩み始めました。



一般的にクリスタルボウルは、サウンドバスやサウンドヒーリングの場で用いられますが、めぐみさんは、ヒーリングだけに留まらず「心地よい音を純粋に追求する楽器」として向き合いたかったそうです。
「クリスタルボウルは、人間みたいな楽器。一つひとつが焼き物で見た目の個性も異なり、違う倍音を奏でる。でも、それが唯一無二の魅力だからこそ、奏でる楽器の共鳴が起こるクリスタルボウルをセレクトしていく事が大切です。」
現在は、演奏する方の目的に合わせてクリスタルボウルの販売を行う中で、特に難しいとされている純正律で組んだクリスタルボウルセットを選び、演奏する方がより深く癒しを届けられるようサポートしています。
音や宝石の力を真剣に探求し、目に見えない「癒し」という効果を届けるために、日々向き合い続けています。

「特別なものを、ご縁があった特別な人に届けたい。」
一人一人、顔が見える相手に向けて、クリスタルボウルを選び、組み合わせ、その人らしい音を奏でてもらう。そんな形でクリスタルボウルの魅力を伝えていく事を目指しています。
また、現在は霧島の仲間たちと一緒に服作りもスタート。「音」も「形」もただの”モノ”ではなく、きちんと存在を感じ、そのモノとの関係性や意義を持たせる事で「自分らしく生きる事を楽しむ人」を育む’’そんな世界を広げ続けています。

春名 めぐみ/Haruna Megumi
石と音に導かれながら、目に見えない本質を探求し、表現し続けるアーティスト。
音・光・形を通して、人が自分らしく輝く瞬間を育み続けています。